スラムダンク読了。


朝から読み始めて結局12時間ぐらいかけて全巻読み終わった。面白かった。以下感想を思いつくままに。
最初から面白いんだけど、スポーツを題材にしたヤンキーギャグ漫画の皮を被ってるのは1巻ぐらいまで。最初の練習試合でバスケ漫画に変化。仙道の髪型が当時『電影少女』の主人公と一緒だなーという印象があったんだけど、今読むと『リアル』に出てくる奴と一緒だなーという印象。それにしてもこの前髪を思っきり上に上げる髪型ってリアルで見たことないんだけど、何か漫画だとよく見るような気がする。
メインメンバーが揃うミッチー襲撃編は連載当時結構長いイメージあったんだけど、そうでもないのな。安西先生が登場した時点であっさりとミッチーが崩れ落ちるので「それなら2年もグレる必要なかったんじゃ…」と思ってしまった。登場前に水戸にケンカでちゃんと負けてるのでジャンプ漫画的には最後の止めって感じなのか。それにしても2年の間に安西先生と会う機会ぐらいあったような気がするが…速攻でグレたんだろうが…さすが堪え性のない男ミッチー。
メインメンバーが揃った時点からもう殆どバスケの試合ばっかり延々と続く。最後の山王戦は負けて終わってるイメージが何故かあったんだけど、読んでる途中で勝つ事を思い出す。なんでだろ?
連載当時は唐突に終わったなーって思ってたけど、通して読むともうやることないんだな。当初予定してた終わり方ではないとは思うけど、桜木の成長物語としてはおおよそ予定通りに進行したのかなー。桜木と流川が終生のライバルにはならなかったり、桜木の親父は生きてるのか死んでるのか良く分からなかったり、未消化のライバルが残ってたりもするけど。
ざっと見た感じ絵の覚醒は2回。海南戦で最初の覚醒、山王戦で二度目の覚醒って感じ。もう終盤なんかジャンプ漫画に見えない。つーかよくこんなの週間で書いてたな…後、俺の頭の中であった流川の顔のイメージになるのは山王戦からなんだよなー。初期から中盤にかけて何か面長な顔であんまカッコ良くないんだよな流川。
試合が長いから試合の中でキャラクターを掘り下げたり、成長させたりするので、結果試合が長くなって物語上の時間は全然進まないというスラムダンク時空。こんだけ長くて作品内時間が4ヶ月って。作品のテーマは消化してやる事ないのに何となく今だに続きあるかもって思ってしまうよな。
各キャラクターに桜木が勝手にアダ名付けるアイディアは覚えやすくて良い。
最後のシーンが、おばちゃんに「キツイわよ耐えられる」と言われて「天才ですから」で終わるイメージだったんだけど、その間に2ページぐらいあるのな。うーん連載時とは違うのか俺の記憶違いか…
こおいう後々名作になる漫画を当時は週間で消費してたのかと思うと随分贅沢な体験してたんだなと思う。あんまり考えすぎると昔は良かったみたいな老害な考え方になるからあんまり神格化したくないけど。うーん。
今日丸一日潰したけど面白かったから良し。